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ステロイドは心臓に悪い!?
今回の記事では、最近友人に言われた「ステロイドって心臓に悪いんでしょ?」について書いてみようと思います☆
“ステロイド”という単語が医療関係者ではない一般の方々にとてもとても印象が悪いことは重々承知しているのですが心臓に悪いというのは初耳でした。
薬剤師が一番最初に見る文献、添付文書をチェックしてもそのような記述はありません。
これはどういったことなのでしょうか?
ステロイド=メプチンと勘違いしていた
よくよく話を聞いてみると友人がステロイドだと思っていたのは『メプチン』という喘息の発作時に使う気管支を広げる薬でした。
『メプチン』は気管支に強く働きますが、一部が心臓にも作用し、動悸や頻脈が副作用として現れることが稀にあります。
喘息の治療では気管支の炎症を抑えるために、吸入ステロイドがよく使われ、それと混同したのだと思います。
喘息の治療に使われる吸入薬は、ステロイドまたは気管支拡張薬ですが、近年では吸入回数を減らして楽にするためこの2種類が配合剤になった薬も発売されています。
このことも2種類を混同しやすくする原因ではないだろうかと気づきました。
薬剤師の自分には吸入薬同士が混同しやすいという発想がありませんでしたが、言われてみれば確かに混同しやすい!!
とても勉強になった一言でした。
これから患者さんとお話しする際に活かしていこうと思います♪
それではまた(^^)/
読んでくださってありがとうございました♪
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rina
都内薬局に勤務する現役薬剤師。
勉強会や患者さんとの会話を学びの種にしてブログを運営。
現在、1年間の長期休暇をいただき、海外生活中。

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