以前の記事でO-157の報道の仕方について、個人的な意見を述べさせていただきました。
この記事を書くにあたって、学生時代に勉強した古い記憶を頼りにしつつ、新しく情報を調べて学びました。

せっかく学びの機会がありましたので、忘れることのないよう大事だと思った部分をこの記事でまとめようと思います♪

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O157とは?

病原性大腸菌の一種です。
大腸菌はもともと人間の体内にも常在しており無害なだけでなく、消化の助けをしています。

しかし、大腸菌の中には毒素を出して人間に害を及ぼすものもあり、その一つがO-157です。
O-157は出血を伴うため、腸管出血性大腸菌とも言われます。

0157の感染経路

食べ物や排泄物から移ります。
感染者の咳やくしゃみからは移りません。

牛の内臓によくいるため、食中毒を避けるために平成24年から牛のレバ刺しが法律で規制されています。
とても強い感染力を持ち10〜100個が体内に入っただけで症状を発現します。

生肉をつかんだ箸でサラダを食べることで食中毒になってしまった方もいます。

O-157に感染しないためには?

O-157は熱に弱いため加熱をすることが大事です。

75℃で1分が目安になります。
電子レンジなどでも全体に熱が通れば殺菌効果があります。

また焼肉店などで肉を焼く際に生肉を触った箸で食べないことも大事です。
最近は焼く用のトングが必ずありますが、生肉はトングで、焼けた肉は箸で掴むように使い分けをすると感染予防ができます。

もし感染してしまったら?

絶対にしてはいけないことがあります。

それは下痢止め、吐き気どめを使うことです。
下痢や嘔吐は辛く不快な症状ですが、体に入った病原菌を体外に出そうとする正常な防御反応です。

下痢や吐き気を止めてしまうことで、病原菌が体内にとどまり食中毒が重症化してしまいます。

脱水症状にならないように水分をしっかり補給し、早めに病院にかかることが早く回復するために大切です。

それではまた(^^)/

参考:厚生労働省腸管出血性大腸菌Q&A

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rina

rina

都内薬局に勤務する現役薬剤師。 勉強会や患者さんとの会話を学びの種にしてブログを運営。 現在、1年間の長期休暇をいただき、海外生活中。