先日、製薬企業主催のヤーズフレックス錠とディナゲスト錠の勉強会2つに出席して、教科書からはなかなかわからないだろう情報を頂いてきたので、今回はそれをテーマに記事を書こうと思います。
目次
子宮内膜症治療薬である『ヤーズフレックス錠』と『ディナゲスト錠』はどう使い分ける?
この1つ目のテーマに一言でお答えすると・・・若い人には『ヤーズフレックス錠』40歳以上には『ディナゲスト錠』
どちらも子宮内膜症に用いる薬ですが使い勝手や副作用の面から使い分けができます。
ヤーズフレックス錠では月経時の痛みを軽くするだけでなく回数を大きく減らせることがメリットです。
しかし、他の低用量ピルと同じく副作用として血栓症の可能性があります。
40歳以上では若い人に比べて血栓症のリスクが高くなりますが、対してディナゲスト錠では血栓症のリスクがないため安心して使うことができます。
『ヤーズフレックス錠』とは?特徴は?
国内初120日連続投与可能なEP製剤*1です。
通常のEP製剤は28日に1回休薬が必要ですが『ヤーズフレックス錠』は長期間服用ができるので月経の回数を減らすことが出来ます。
*1EP製剤:卵胞ホルモン+黄体ホルモンの配合剤
飲み方は?
月経初日より服用開始し、24日間は出血の有無に関わらず連続服用します。
服用25日目以降に連続3日間の出血があった場合、その翌日から4日間休薬をします。
出血がない場合には120日まで連続服用が可能です。
副作用は?
服用開始1~2ヶ月までは頭痛、悪心、不正出血が起こりやすいです。
これらは服用を続けるうちに軽快していきます。
最も注意しなくてはならない副作用は血栓症です。
血液検査でも血栓症の副作用モニタリングが行われます。
注意が必要な人は?
禁忌は他のEP製剤と同様です。
・50歳以上または閉経した女性
・35歳以上かつ15本/日以上の喫煙者
・偏頭痛の前兆がある
ヤーズフレックス錠はEP製剤の中で今までになかった飲み方の薬です。
自分の職場の採用品ではないためまだこの処方に出会ったことはありませんが面白いと思ったのでとりあげさせてもらいました。
読んでくださってありがとうございました。
それではまた(^^)/