今回は、『ディナゲスト錠』の特徴、主に不正出血の副作用に着目して、記事を書いていこうと思います☆

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『ディナゲスト錠』とは?

ディナゲスト錠は、女性ホルモンと似た作用(プロゲステロン受容体刺激)をすることで、子宮内膜細胞の増殖を抑え、子宮内膜症および子宮腺筋症に効果を発揮する薬です。
加えて排卵抑制作用、卵胞発育抑制作用をもつため服用中は妊娠ができません。

子宮内膜からは月経痛の原因となるプロスタグランジンが生成されますが、ディナゲスト錠を服用すると、子宮内膜が薄くなるため、痛みを抑えることができます。

子宮内膜症に用いられる薬は、低用量ピルを含め複数の薬が発売となっていますが、こちらの記事では2017年2月に発売となった新薬『ヤーズフレックス錠』との比較をしています。

また、2017年6月にはジェネリック医薬品が発売され、より少ない負担で薬を使えるようになりました。
ジェネリック医薬品との差額については、こちらの記事で紹介しています。

副作用は?〜危険な不正出血の見分け方〜

ディナゲストの副作用は、不正出血が圧倒的に多く、特に子宮腺筋症の方の治療に使用した臨床試験では9割以上に不正出血の副作用が見られています。

つまり、不正出血はディナゲスト錠を使う上でほぼ必ず起こる副作用ですが、出血量が多すぎる場合には危険な貧血を引き起こす可能性があります。

出産経験や中絶経験などの子宮に負担をかけたことがある人では、出血量が多くなるリスクが高く、ひどい場合には子宮の摘出となってしまう場合もあります。
出血が多くても、月経痛は非常によく改善するため、飲み続けてしまう方が多いことも勉強会では指摘されていました。

とはいっても、
「他人と比べることもできないし自分の出血量が多いのかわからない」
 と感じられることと思います。

講師の先生に危険な出血量の見分け方を聞いてきました。
・ナプキンを見て色が茶色や黒ではなく赤であること
・月経2日目程度の出血が1週間以上続くこと

出血には個人差がありますが、この方法であれば他人と比べなくても判別できるので、わかりやすいのではないでしょうかキラキラ

ディナゲスト錠による貧血はゆっくりと進行するため、自覚症状が現れにくく発見が遅れてしまうことがあります。
出血過多の見分け方をぜひ患者さんにもお伝えして貧血の早期発見にお力添えできたらいいなと思います^^

それではまた♪