今回は「抗生物質をもらった時に飲みきってくださいと指示されるのはなぜ?」について書いてみようと思います。

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抗生物質とは何か?どんなときに使うの?

抗生物質とは体調不良の原因となる病原菌を殺す薬です。
現在の医療方針では風邪には安易に使用しないこととされているため、健康な方で一番身近で使われる可能性があるのは 『膀胱炎』 もしくは 『処置後の感染予防』 ではないかなと思います。

※風邪であっても明らかに細菌感染が認められる場合や、リスクの高い方の場合には抗生物質が使われる場合があります。

※抗生物質=風邪薬と思われている方もお見かけします。私の母の場合には、『PL配合顆粒』を抗生物質だと認識していました。風邪薬≠抗生物質です。『PL配合顆粒』には、菌を殺す成分は含まれず、熱冷ましと鼻水どめの成分が入っています。

『膀胱炎』では、トイレや性交渉などなんらかの原因により膀胱内に大腸菌が入って増殖し、炎症を起こします。膀胱炎で最も一般的な原因菌は大腸菌です。

『処置後の感染予防』とは、抜歯や検査のために組織の一部を切り取るなど、傷口ができるような処置をした場合に、その傷から病原菌が入って化膿したり、炎症がひどくなったりすることを防ぐことを指します。

これらの炎症の原因となる病原菌を殺す薬が抗生物質です。
通常3〜7日間分の薬が処方され、薬局では症状が改善したり、全く感じられなくなっても途中で飲むのをやめずに、最後まで飲み切りをするようにお願いしています。