あなたの肝臓、弱っていませんか?
肝臓は沈黙の臓器と言われ、弱っていたとしても自覚症状がほとんど出ることがありません。
今回の記事では、ご自身の肝臓がどのような状態なのか、セルフチェックする方法についてお伝えします。
目次
あなたの肝臓弱っていませんか?
肝臓は沈黙の臓器と呼ばれ、その機能が3割以下になるまでは症状に現れないと言われています。
症状が現れた時には既に重症化しているのです。
このように不調のわかりづらい肝臓ですが、血液検査から簡易的に現在の状態を判別することができます。
肝機能を気にかけるような方は、毎年健康診断で採血をしていることと思います。
これからご紹介する検査項目は一般的な健康診断での血液検査の項目に含まれているものです。
現在の肝機能を知る最重要検査項目
ASTとALT
まず病院を受診した際に、肝臓の数値と説明されるであろう検査項目はASTとALTです。
これらは現在の肝機能を表すと誤解されがちなのですが、そうではなく現在の肝臓での炎症の具合を表す値です。
30を超えてくるとなにかしら肝臓で炎症が起きている可能性があると考えます。
血小板数
次に紹介させていただく検査項目が血小板数です。
肝臓との関係について指摘されたことはあまりあまりないかと思うのですが、血小板数は現在の肝機能を表します。
15万以下で肝臓が硬くなりつつなっており、10万以下では肝硬変になっている可能性があります。
※ただしピロリ菌の感染でも血小板減少が見られます。
まとめると、肝機能悪化のスピードを示すのがASTとALT、現在の肝機能を示すのが血小板数というわけです。
その他の肝臓の検査値
ALPとγGTPが高い場合には、肝臓に障害が起こっている可能性があります。
PTやAlbなど肝臓で作られるタンパクの数値が低い場合には、肝機能の低下している可能性があります。
最後に・・・検査値で心配しすぎないで
ここまで肝臓の検査項目について記載してきました。
高いなと思い、医師に相談された方もいると思います。そこで治療を提案された方もいれば、様子を見ましょうと言われた方もいると思います。
様子をみようと言われた方、検査値は高いのに本当にほおっておいて大丈夫?不安に思うかもしれません。
そんな方にお伝えしたいのが、検査値の正常値は健康な方の95%が入る値のことだということです。
言い換えれば、体になんの問題もなくても5%の方は生まれ持った体質などにより正常範囲に入らない可能性があります。
正常値よりは高いけど、何年も同じ数値で安定し、他の検査でも異常が見つからない場合などは体質が原因である可能性があります。
定期的に状態を確認する必要はありますが、過剰な心配はいらないでしょう。
※小林自身も膵臓の検査値(リパーゼとアミラーゼ)が常に正常値以上であることを発見してから8年が経過していますが、今のところ何の異常も見られません。
今回は肝臓の機能を見るための検査値についてお伝えしました♪
セルフチェックに役立てていただけたら幸いです。
それではまた(^^)/

rina

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