関節リウマチ治療薬の第一選択は、リウマトレックスをはじめとするメトトレキサートです。
「週に1〜2日、1〜3回に分けて決まった曜日に」という変わった飲み方をするお薬『メトトレキサート』ですが、どの飲み方がスタンダードなのか書いていきたいと思います。
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添付文書記載のメトトレキサートの飲み方
以下、添付文書よりそのまま引用します。
通常、1週間単位の投与量をメトトレキサートとして6mgとし、1週間あたりの投与量を1回又は2〜3回に分割して経口投与する。
分割して投与する場合、初日から2日目にかけて12時間間隔で投与する。1回又は2回分割投与の場合は残りの6日間、3回分割投与の場合は残りの5日間は休薬する。これを1週間ごとに繰り返す。
なお、患者の年齢、症状、忍容性及び本剤に対する反応等に応じて適宜増減するが、1週間単位の投与量として16mgを超えないようにする。
基本的には1回でOK
1回でまとめて飲んでしまうと、吸収が悪くなるのではないかと心配になりますが、15mg程度までであれば2〜3回に分けなくても大丈夫です。
それ以上の用量になると吸収効率を改善するために分けた方が良いそうです。
※関節リウマチで使用する場合16mgが最大量ですので、ほとんど問題になるケースはなさそうです。
15mg以上の用量で使用するのは、体格の良い外国人に対して治療を行う場合であり、比較的小柄な日本人ではなかなか少ないようです。
副作用の観点から述べると、メトトレキサートは血中濃度の高い状態が続いた際に血球減少が起こりやすくなるため、単回投与の方がリスクを減らすことができます。
ただし、気持ち悪さが出るなら1回ではなく、2回以上に分けるメリットもあるそうです。
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rina
都内薬局に勤務する現役薬剤師。
勉強会や患者さんとの会話を学びの種にしてブログを運営。
現在、1年間の長期休暇をいただき、海外生活中。

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