痛み止めで最も有名といっても過言ではない『ロキソニン』ですが、処方箋なしでも買えるのをご存知ですか?
市販薬のロキソニンと処方箋薬のものではどう違うのでしょうか?
ロキソニンと売られているシリーズ同士の違いは?
疑問にお答えします。
目次
ドラッグストアでも買えるようになったロキソニン
もともとは医療用のみで、ロキソニンを手に入れるためには処方箋が必要でしたが、2011年よりドラッグストアでも購入可能になりました。
そして現在では、ドラッグストアで買えるロキソニンはシリーズ化しています。
ロキソニンと同じ名前がついていますが、どのような差があるのでしょうか?
また処方箋で変ええるロキソニンとの違いは?
一つずつ解説していきます。
ロキソニンSシリーズの違い
現在、第一三共製薬から発売されている、処方箋なしで買えるロキソニンは以下の3種類です。
ロキソニンSの特徴
最もスタンダードなロキソニンです。
医療用のロキソニンと成分、量ともに全く同じ内容なのは、シリーズの中でも無印のコチラだけです。
シンプルに痛み止めの成分だけが入っており、値段も最も安く設定されています。
ロキソニンSプラスの特徴
ロキソニンSに、胃を保護する成分である酸化マグネシウムがプラスされています。
痛み止めはどうしても胃を荒らしやすいのですが、胃薬が配合されていることで、副作用は起こりにくくなります。
1錠に含まれる鎮痛成分の量は、ロキソニンSと同じです。
酸化マグネシウムは、胃薬のほかに便秘の薬としても使われます。
敏感な方では、便が緩くなる可能性もあります。
※ロキソニンSに含まれる酸化マグネシウムは、便秘薬として使うときの10分の1程度の量であり、お通じに与える影響は少ないと思われます。
ロキソニンSプレミアムの特徴
ロキソニンSに、胃を保護する成分と鎮痛作用を助ける成分がプラスされています。
緊張を和らげたり、頭をしゃっきりさせる補助成分が入っている豪華な内容となっています。
シリーズの他の製品が1回1錠なのに対し、プレミアムは1回2錠です。
1錠あたりの痛み止めの成分は、他のシリーズや医療用ロキソニンの半分の量になっています。
ロキソニンS、プラス、プレミアムの使い分けは?
まず、他に胃薬を飲んでいる人は、青のロキソニンS一択です。
胃薬の成分が重複しないように、鎮痛成分だけが入っている青のロキソニンSを選びましょう。
胃が痛くなりやすい方には、ピンクのロキソニンSプラスです。
他に胃薬を買うことなく、1錠飲むだけで胃も守ることができます。
より強い効果を期待したい方には、金のロキソニンSプレミアムです。
豪華な内容により、胃の保護や高い鎮痛効果を両方期待できます。
1回量が2錠であることから、1錠当たりの有効成分の量は最も少なく作られています。
ロキソニンSテープや湿布、ゲルも発売!
2016年8月より、外用のロキソニンもドラッグストアで買えるようになりました。
これらも処方箋で買えるものと同じ有効成分が含まれています。
ただし、これらは『要指導医薬品』という分類の薬で、インターネットでの販売は禁止されています。
数年以内にはその規制も解除されると思われます。
ロキソニンの外用薬については別の記事でまとめておりますので、よろしければコチラもご覧ください。

rina

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