今回の記事では、カリメート経口液の食レポ!に挑戦してみます!
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目次
カリメート経口液を試食します!
今回、薬局の在庫のカリメート経口液が期限切れとなり、廃棄することになりました。
通常はアルミパックのままお渡しするので、味はおろか色やにおいも知りませんでしたが、いい機会なので開封してほんの少し試食をすることにしました。
カリメート経口液とは?
腎機能の低下によりカリウムが排せつできなくなってしまった方に使うお薬です。
カリウムは通常尿として体外に捨てられますが、腎臓が悪くなってしまった方では十分な量のおしっこがでないため、体内にカリウムがたまってしまいます。
カリメートは、腸の中でカリウムとくっついて、カリウムが吸収されるのを邪魔することによって、体内の濃度をあげさせないようにする働きをするお薬です。
どんな形(剤形)の薬があるの?
カリメートは、粉薬とドライシロップ(少量の水に溶かして飲む粉薬)、経口液の3種類が発売されています。
また、カリメートのジェネリック医薬品であるアーガメイトには、ゼリーも販売されています。
2018年1月現在、錠剤やカプセル剤は販売されていません。
※同じ成分量で錠剤やカプセル剤にすると、現在の製剤技術では、1回量が20個くらいになってしまうため、発売されていないという話を伺ったことがあります。
今回、試食する機会があったのは、ノンフレーバーのカリメート経口液です。
(カリメート経口液には、ノンフレーバーとオレンジフレーバーの2つの味が発売されています。)
カリメート経口液を試食した味の感想
見た目は白く濁った液体です。
少しどろっとした粘性があり、液体というよりもゆるいゼリー(ゲル)に近いです。

粘性があるため、液だれはしづらく、袋から直接もお飲みいただけそうです。
実際、袋から直接飲むように指示するイラストが描かれています。

においや味はありません。
身近な食べ物に例えるのならば、小麦粉を水で溶いたものでしょうか…。
後味に少しざらざらしたものが残ります。
私は飲んだことがないのですが、一緒に味見をしたスタッフによると、健康診断で飲むバリウムとも似ているそうです。
おいしいとは言えませんが、口にした途端に気持ち悪くなる、吐き出してしまうというようなものではありませんでした。
ノンフレーバーでは甘みが全くないため、甘いものが苦手な方でもお飲みいただけると思います。
※私は1口舐めた程度ですが、実際の1回量は25gと量が多いため、実際の量を飲むとなると大変に感じられる方もいらっしゃるかと思います。
開けるときのポイント
カリメート経口液を実際に開けてみて気づいたのですが、少しでも切り口から端の方に向けて開けてしまうと、薬がでてこない場合があります。
切り口から見て少し真ん中の方を目指すように開けるとうまく開封できます。

カリメート経口液のメリットは?
腎臓を悪くされている方には飲水制限を指示されている方もいらっしゃるかと思いますが、カリメート経口液は水なしでそのままお飲みいただけます。
カリメート散(粉薬)では、大量の粉薬を飲む際に水が必要で、飲水制限には厳しいというデメリットがありますが、これを克服している剤形だと思います。
最後に…
カリメートは、飲みやすくしようと企業努力されていますが、やはりまだまだ飲みにくいのが現状です。
ですが、ご自身の体のためにはとても大切な薬です。
粉、ドライシロップ、経口液、ゼリーの中から、ご自身に最も合った形のものをお選びいただき、なるべくストレスの少ない状態で毎日飲んでいただけたらなと思います。
またほかのフレーバーなどを試す機会があればレポートさせていただきます!
それではまた^^

rina

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