気温が低くなって、空気が乾燥し、インフルエンザや風邪の流行る時期ですね。
今年はお腹の風邪にかかられる方を多く見かけます。
体調を崩された際に、お子さんやお年寄りであればすぐに病院にかかられると思いますが、仕事に子育てにお忙しい方の場合には、なかなか病院にも行けないことがあるのではないでしょうか?
もちろん、悪化してしまった場合には、病院で医師の判断を仰ぐべきですが、自身で治そうとするときにどうしたらよいのかについて今回はお伝えします。
目次
最優先でやること
古典的ですが、風邪を治すために最も重要なことは、睡眠時間、休息時間をしっかり確保して体を休めることです。
実は、風邪の特効薬は、これだけ医学が発達していてもまだ開発されていません。
熱があるときには下げる、咳があるときには止める、痰が詰まっているときには出しやすくする、などの症状を抑えて改善する薬はたくさん発売されていますが、風邪自体は体の抵抗力が働くことにより治っていきます。
体内の免疫が十分に働くために体を休めてサポートしてあげることが大切です。
体を温めることが大事
体温が1度上がると、免疫機能は約5倍になるともいわれています。
体温が低い場合には、足湯をしたり、白湯を飲んだりして、外から温めるのも効果的です。
また、温かい恰好をして体温を逃がさないようにすることが大切です。
お風呂に入った場合には、体や髪を濡れたままにしてしまうと、自然乾燥する際に熱を奪うことにより、体が冷えてしまいます。
体や髪は普段以上にしっかり乾かしましょう。
下痢止めは飲まない方が無難
下痢や嘔吐はつらい症状です。
ですが、これらの症状は体の中に入ったばい菌やウイルスを外に出して体を守ろうとする正常な反応です。
下痢止めを飲むことで、病原体が体の中にとどまり、症状を長期化したり、悪化したりする可能性があります。
原因がばい菌やウイルスでないことが分かるまでは、下痢止めを飲まない方が無難です。
脱水症状にならないよう、水分はしっかりとってくださいね^^
お腹の風邪で病院にかかった際によく出される処方
お腹の風邪で、病院にかかった場合によく出されている薬について紹介します。
小林の勤務先でよく見かける薬の一例ですので、お医者様によっては異なるものを出す方もいらっしゃるかと思います。
吐き気止め
お腹の動きをよくすることによって、気持ち悪さを改善する薬が使われます。
よく出されるのは、ナウゼリン(ドンペリドン)などです。
痛み止め
筋肉の緊張をとることによって痛みを改善する薬が使われます。
ブスコパン(ブチルスコポラミン)が使われます。
市販の生理痛専用薬にも含まれている成分です。
胃薬
胃酸を抑えて、胃への負担を減らすことによって痛みを改善する薬が使われます。
タケプロン(ランソプラゾール)やネキシウム(エソメプラゾール)などPPIとよばれるグループのお薬で、同じ効果を発揮する薬が何種類かあります。
作用の仕方は少々異なりますが、市販品ではガスターに胃酸を抑える効果があります。
PPIはガスターに比べると、切れ味がよく、効果の強いお薬です。
整腸剤
ミヤBMやビオフェルミンなど、お腹の調子を整える薬が使われます。
乳酸菌や酪酸菌などの俗に善玉菌と呼ばれる成分が入っており、子供にも副作用の心配が少なく、安心して使える薬です。
今回はお腹の風邪をテーマに記事を書かせていただきました。
体調を崩した際にはぜひ参考にされてください♪
熱や鼻水が出てしまった場合に使える、総合風邪薬のPL配合顆粒についてはこちらの記事で解説しています。
それではまた!

rina

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