先日、患者さまから質問がありました。

インスリングラルギンに3本透明な目盛りが入っているけど、この目盛りは残りいくつを表しているの?
数字が書いてないからどのくらい余っているのかわからなくて。
真ん中の線もなんとなく半分量からはずれているような気もするし…

この疑問にお応えするために、製薬企業に電話問合せを行い、回答をいただきましたので、ブログでも共有いたします。

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インスリングラルギンとは?製造企業は?

まず、インスリングラルギンが何なのかについてまとめてみます。
インスリングラルギンは長時間作用型インスリンの一種で、糖尿病の方の血糖値を安定させるために使用される注射薬の成分の一つです。

商品としてはランタス、ランタスXR、インスリングラルギン「リリー」、インスリングラルギン「FFP」として販売がされています。

このうち、商品名にインスリングラルギンという名前がついて販売されているのは、日本イーライリリー製の「リリー」と富士フィルムファーマ製の「FFP」です。
富士フィルムファーマ製のものでは目盛りに数字が振ってあるので、今回問い合わせのあった商品は日本イーライリリー製のものだと考えられました。

インスリングラルギンの残量目盛りの読み方は?

今回の疑問の答えですが、3つの目盛りはそれぞれ針を装着する側から近い順に残り60単位、120単位、180単位を表していることが分かりました。
1本に300単位が入っていますので、目分量で見てとれるとおり、真ん中の目盛りは半分の量ではありませんでした。

目盛りの読み方については、製薬企業のホームページや配布資料には特に記載がなく、問い合わせ窓口に電話した場合にのみ得られる情報だそうです。

ご自身の手持ちのインスリンがどのくらい残っているのかを把握するためにも是非ご参考にされてくださいね^^

それではまた!

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rina

rina

都内薬局に勤務する現役薬剤師。 勉強会や患者さんとの会話を学びの種にしてブログを運営。 現在、1年間の長期休暇をいただき、海外生活中。