先日、患者さまから質問をいただきました。
インスリン1本で何日分の薬になるの?
次回の診察まで足りるのかどうかわからないわ
今回の記事では、インスリン1本が何日分に相当するのか、計算する方法についてご紹介します。
インスリンの開封後の有効期限についてはこちらの記事から。
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目次
インスリン1本の使用可能日数の計算方法
まず、計算式は以下のようになります。
(インスリンの使用可能日数)=(1本に入っているインスリンの単位数)÷{(1日に注射するインスリンの合計単位数)+(1日の注射回数)×(空打ちの単位数)}
計算式だけを見てもわかりづらいと思うので、例を挙げます。
ランタスXR注ソロスターを1日1回4単位使う人の場合
ランタスXR注ソロスター1本に入っているインスリンの単位数は450です。
1日に注射するインスリンの単位数は4単位、空打ちの単位数は3なので、
450÷(4+1×3)=64
となり、約2か月使用できる計算になります。
ノボラピッド注フレックスタッチを1日3回朝5昼4夕6単位使う人の場合
ノボラピッド注フレックスタッチ1本に入っているインスリンの単位数は300です。
1日に注射するインスリンの単位数は5+4+6=15単位、空打ちの単位数は2なので、
300÷{(5+4+6)+3×2}=14
となり、2週間使用できる計算になります。
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rina
都内薬局に勤務する現役薬剤師。
勉強会や患者さんとの会話を学びの種にしてブログを運営。
現在、1年間の長期休暇をいただき、海外生活中。

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