今回の記事では、帯状疱疹の痛みについてまとめます。
帯状疱疹では、痛みの生じた時期によって原因、痛みの質が異なり、もちろん治療法も異なります。
時期に応じた有効な痛み止めや対処法についてまとめます。
感染初期、急性期の痛み
感染初期の痛みは、帯状疱疹ウイルスが暴れることによって皮膚で炎症が起きていることが原因です。
歯や頭の痛み、切り傷や打撲ができたときの痛みとメカニズムが同じであり、ロキソニンやボルタレンなどのNSAIDsがよく効きます。
NSAIDsは胃に負担をかける薬なので、アセトアミノフェンやコデインリン酸を痛み止めとして用いることもあります。
通常、痛みがあれば冷やすことが多いと思います。
捻挫や打撲であれば炎症が抑えられ、痛みが改善しますが、帯状疱疹の場合では痛みが悪化するため、患部は冷やしてはいけません。
感染中~後の痛み(帯状疱疹後神経痛)
感染から時間がたって出てくる痛みは、帯状疱疹ウイルスによって神経に傷がついたことが原因です。
感染初期の痛みとはメカニズムが異なり、神経が原因であるため、NSAIDsなどの一般的な痛み止めは効果が出づらいです。
神経の痛み止めとして、一番広く使用されているリリカをはじめとし、三環系抗うつ薬やトラムセット、神経ブロックの注射が使用されています。
感染後に痛みが残ってしまう人の特徴
帯状疱疹後神経痛は、抗ウイルス薬を早期に服用することで発症率を低くすることができます。
ですが、抗ウイルス薬による治療を行っても、完全に予防できるわけではありません。
帯状疱疹後神経痛を発症するリスクを高くする要因を下記に挙げます。
・高齢であること
・発疹が重症であること
・感染初期の痛みが強いこと
この中で患者さんからの聞き取りが必要なのは、3つ目の痛みの程度についての情報です。
眠れないほどの痛みの強さが基準となります。
rina
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