今回の記事は、何かと心配や不安が多く、質問をいただく低用量ピルについてです。

低用量ピルを飲むと生理は来るのか?

についてお話します。

スポンサーリンク




低用量ピルを飲むと生理は来るのか?

この質問の答えは、生理を出血の有無ととらえるのか、妊娠の可否の指標ととらえるのかで変わってきます。

生理を出血の有無と考える場合

出血の有無で考えるのなら生理は来ます。
ヤーズフレックスを除く低用量ピルは、約20日間薬を飲んで1週間お休みするものが主流です。

ヤーズフレックスの飲み方はコチラから。

個人個人で薬を分解する能力に差があるため、正確な時間はお伝えできませんが、薬を飲んでいる間は出血はせず、薬をお休みしてから(通常薬を飲む予定だった時間から)半日〜3日以内に出血が起こります。

もし飲み忘れと避妊の失敗が重なって妊娠した場合、薬をお休みしても出血はしなくなります。
出血の有無を妊娠しているかどうかの判断基準としてもみることができます。

生理を妊娠の可否の指標として捉える場合

低用量ピルを飲んでいるときは基本的に妊娠することができません。
ですので、この観点から見るのなら生理は来ないと表現できます。

ピルを飲んでいない人では排卵が起こり、妊娠可能な時期があるのですが、ピルには排卵を抑える作用や子宮の内膜が厚くならないようにする働きがあるため、妊娠することはありません。
※飲み忘れがあった場合には薬の効果が十分に発揮されず妊娠することがあります。

また、低用量ピルを飲むことで、乱れていたホルモンバランスが是正されるため、短期間服用してやめることで、その後妊娠しやすい体になることが期待できます。
このことから、不妊治療にも使われています。

まとめ

・ピルを飲んでいる間も出血はするが、妊娠はできない
・もし妊娠をした場合には、出血が起こらなくなる
・不妊治療に使われることがある

The following two tabs change content below.
rina

rina

都内薬局に勤務する現役薬剤師。 勉強会や患者さんとの会話を学びの種にしてブログを運営。 現在、1年間の長期休暇をいただき、海外生活中。