暑い日が続きますね。
最高気温35℃を超える日が続き、まさに酷暑だと思います。

薬の中にも暑さに弱く、冷蔵庫で保管しなくてはいけないものがあります。
その代表的なものが、糖尿病で使用するインスリン注射です。

インスリンは、タンパク質の一種なので、暑いところに置くと変性してしまい、期待した効果が得られなくなる可能性があります。
真夏の時期に、自宅までインスリンを無事に持ち帰るための工夫についてお伝えします。

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インスリンの保存方法とは?

インスリンは安全かつ効果的に使用するために、開封するまでは冷蔵庫で、使い始めたら1~30℃での保管が勧められています。

暑い車の中に置いてしまったり、凍らせてしまったりしたものは、使うことができません。
インスリンのトラブルの対処法については、こちらの記事もご覧ください。

インスリンの持ち運ぶ際の工夫

具体的に1~30℃を保って、自宅まで持ち帰るための方法についてお伝えします。

①保冷バッグを利用する

保冷バッグと冷蔵庫で冷やした保冷剤を用意します。
食べ物や飲み物を運ぶときと、同じようにしていただければOKです。

※冷凍庫で凍らせた保冷剤を使用すると、インスリンが凍ってしまい、壊れる恐れがあるので避けてください。

②濡らしたタオルにインスリンを包む

タオルの水分は蒸発する際に、周りの温度を奪います。
この作用を利用してインスリンを冷やします。

手持ちのタオルを利用するとよいでしょう。

③冷たい飲み物と一緒にタオルでくるむ

冷たいものと一緒にしておくことで、冷たく保つことができます。
飲み物であれば、密着させておいても、凍る心配がなく安心です。

手近な自動販売機で、よく冷えた飲み物を購入するのもよいでしょう。

④できるだけ早く冷蔵庫に入れる

①~③まで方法をお伝えしましたが、④に勝る方法はありません。
薬局でインスリンを受け取ったら、なるべく寄り道せずに帰り、すぐに冷蔵庫に入れてください。

どうしても用事がある場合には、薬局からクール宅急便を依頼するのもよいでしょう。

せっかく購入したインスリン、十分な効果を発揮させるために、持ち帰る方法にも注意してみてはいかがでしょうか?

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rina

rina

都内薬局に勤務する現役薬剤師。 勉強会や患者さんとの会話を学びの種にしてブログを運営。 現在、1年間の長期休暇をいただき、海外生活中。