今回は、まずいと有名なメニレットゼリーを試食してみました。
ちょうど期限切れとなった在庫があったので、廃棄する前に同僚といただきました☆
飲みやすくするためのフレーバーも製薬会社が用意しているので、お取り寄せをし、どのように味が変わるのかについて試してみました。
目次
メニレットゼリーの効果は?
メニレットは、体のむくみをとることによって、体の症状を改善する薬です。

添付文書によると、その適応は広く、以下のように記されています。
脳腫瘍時の脳圧降下、頭部外傷に起因する脳圧亢進時の脳圧降下、腎・尿管結石時の利尿、緑内障の眼圧降下、メニエール病
適応にはありませんが、耳のむくみを改善することにより、突発性難聴にも使われることがあります。
メニレットゼリーの副作用は?
添付文書には、以下のような症状が挙げられています。
消化器:嘔気、悪心、下痢、嘔吐、食欲不振
神経系:不眠、頭痛
皮膚:発疹、紅斑
全身:電解質異常
頻度が高かったり、特徴的であったりする副作用は無いようです。
服薬中止の理由は、副作用よりも、味が苦手で飲めなかったから、という方も多いようです。
メニレットゼリーの味は?
事前の評判はあまり良くありませんでした。
ネットで検索しても、飲みづらい、まずいなどの意見が多く寄せられています。
今回は、実際に試食をしてみました。
製薬会社から飲みやすくするためのフレーバーも提供されており、それを使えば飲みやすくなるのか?についても検討してみました。
メニレットゼリーのフレーバーは、ミルク味、ココア味、ヨーグルト味の3種類が用意されています。
3種類で、カロリーや成分の違いは、ほとんどありません。

フレーバーを使うと飲みやすくなる?
今回は、男性3人と女性5人の計8人で試食を行いました。

各フレーバーを使用した際の結果は、以下の表のとおりです。
表①メニレットゼリーを飲めそうかどうか
飲める | 飲めない | |
ノンフレーバー | 4人 | 4人 |
ミルクフレーバー | 6人 | 2人 |
ココアフレーバー | 8人 | 0人 |
ヨーグルトフレーバー | 0人 | 8人 |
表②フレーバーを使ってメニレットゼリーが飲みやすくなったかどうか
飲みやすくなった | 飲みづらくなった | |
ミルクフレーバー | 7人 | 1人 |
ココアフレーバー | 7人 | 1人 |
ヨーグルトフレーバー | 0人 | 8人 |
ヨーグルトフレーバーは、絶対的不人気という結果が出てしまいました。
ココアとミルクでは、個人的な好みはあるものの、使うことで食べやすいと感じる人が多いことが分かりました。
ココアを飲みづらいと感じた人は、メニレットゼリーをノンフレーバーでも食べられる方でした。
苦みを好むので、ココアを使用したことにより打ち消されて違うものになってしまったことに違和感があったようです。
ミルクをのみづらいと感じた人は、脱脂粉乳が苦手な方でした。
ミルクとは書いてありますが、牛乳とは異なるものなので注意が必要です。
メニレットゼリーの味の感想
ノンフレーバーおよび各種フレーバーを使用して食べてみた感想を個々にまとめます。
メニレットゼリーをそのまま食べてみた
外見は、茶色いゼリーです。
しっかりとした硬めのゼリーで、においは少しチョコレートに似ています。

味は苦みが強く、びりびりとした痺れとして感じる方もいました。
ブラックコーヒーが大好きな、男性数人+私は、苦みも気にせずに食べることが出来ました。
女性は一口KOでそれ以上食べられない、と訴える方が多かったです。
苦みが強いため、甘さでマスキングしようとしている工夫は感じるのですが、隠しきれていない苦みが感じられます。
個人的には、香港の亀ゼリーに似た風味であると感じました。
ミルクフレーバー
牛乳というよりは、脱脂粉乳の味です。
苦みをマスキングし、コーヒーゼリーのような感覚で食べられます。
ぱさぱさとした粉っぽさが少し気になります。
ココアフレーバー
試食したメンバーのほとんど全員が一番飲みやすいと回答したフレーバーです。
ココアで苦みがうまくマスキングされ、飲みやすくなっています。
もともとの味がチョコレート風味ということから、ココアとの相性は良かったのだと思います。
ヨーグルトフレーバー
駄菓子のヨーグレットに似た味です。
試食したメンバーの中に、ノンフレーバーよりもおいしくなったと答えた人が1人もいませんでした。
苦みは全くマスキング出来ておらず、酸味のみが後味として残ります。
フレーバー単体の完成度は高いのですが、完全なるミスマッチという評価でした。
番外編:コーヒーフレッシュ
ミルクフレーバーでは、粉っぽさが気になったので、個人的にコーヒーフレッシュを試してみました。

コーヒーフレッシュは、粉っぽさはなくなって、コーヒーゼリーのような感覚でいただけるものの、専用フレーバーと異なり、後味の苦みがマスクしきれていませんでした。
もともとの苦みがダメな方では、合わないかもしれません。
まとめ
メニレットゼリーとそのフレーバーを試食してみて、フレーバーありの方が比較的食べやすいことがわかりました。
※ヨーグルトフレーバーを除く。
個人的なお勧めは、①ココア、②コーヒーフレッシュ、③ミルク、④ノンフレーバーです。
メニレットゼリーの味が苦手という方も、一度フレーバーを試してみてはいかがでしょうか?
お薬を受け取っている薬局から無料で取り寄せてもらえます。
また、今回は試しておりませんが、コーヒーのクリープをかける、冷やしてから食べるなどのアイディアも試食会で出されました。
治療のために飲むことが大事な薬なので、ぜひ飲みやすい方法を探していただけたらなと思います。
それでは、また!

rina

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