先日、3日間の便秘があったので、慢性便秘症の新薬、グーフィスを飲んでみました。
グーフィスは、製薬会社から製剤見本としていただきました。

今回は、グーフィスを飲んでみた感想を記事にしてみます。

グーフィスがどのような薬なのかについては、以前の記事をご覧ください。

前回記事でまとめた、勉強会の内容についても、今回の内容と比較しながらお話しします♪

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グーフィスを飲んでみた

まずグーフィスの飲み方の復習です。
添付文書には、以下のように飲み方が記載されていました。

エロビキシバットとして10mgを1日1回食前に経口投与する。なお、症状により適宜増減するが、最高用量は1日15mgとする。

グーフィスは、発売されているのが5mg錠なので、1回2錠が通常用量となります。
1回1錠から試してみたいところでしたが、添付文書通り1回2錠で飲んでみました。

グーフィスを飲んでからの経過

20時:グーフィスを飲む
20時半:晩御飯
22時過ぎ:激しい腹痛、トイレでは悪心
23時過ぎ:症状が収まる、就寝

グーフィスは、その効き方のメカニズムから、食前に飲むように勧められています。
食前とは、食事の30分前を指すので、グーフィスを飲んで、その30分後に夕食を摂りました。

食事を終えて自宅でくつろいでいた22時頃、突然の腹痛がやってきました。
普段、排便時には腹痛が多少ありますが、それとは比較にならないくらいの激痛でした。

便意はあまりなかったものの、トイレへ向かうと気持ち悪さがありました。
特に食べ物や胃酸が上がってくるような感じはせず、純粋に気持ち悪さだけでした。

ウンチは、1回目は固形でしたが、2回目は下痢、3回目は液体だけになりました。
腹痛を感じ始めてからの1時間で3回の排便がありました。

その間、腹痛の強さの波はありましたが、3回目のトイレまで継続して痛みと吐き気がありました。
23時過ぎには、痛みが収まり、疲れて眠りにつきました。

グーフィスが効き始めるまでの時間

製薬会社主催の勉強会では、グーフィスの効果がでるまでの時間は3~10時間で、個人差があるとのことでしたが、私の場合はとても早い方だったようで2時間半程度でした。
そして効果は1時間程度続いて切れました。

とても効果発現が早く、切れるのも早いという印象でした。
お腹の痛みが続くのはつらいので、切れるのが早いのはとても優れた点だと感じました。

添付文書を見ると、グーフィスを飲んでから体内の濃度が最大になる時間は1.9±1.6時間、薬の濃度が半分になる時間は2.5±1.5時間なので、実感した効果と同じように早く効いて早く切れる薬だということがわかりました。

グーフィスの副作用:腹痛、下痢、悪心

今回、グーフィスを使ってみて感じた副作用は、腹痛と下痢、吐き気でした。

添付文書には以下のような記載があります。

承認時までの国内の臨床試験では631例中292例(46.3%)に臨床検査値異常を含む副作用が認められている。
主な副作用は腹痛120例(19.0%)、下痢99例(15.7%)であった。

今回感じた症状は、かなりメジャーな副作用だったようです。

吐き気の副作用の報告は、1‐5%程度だそうです。

以前に出席した勉強会では、腹痛の程度は我慢できないほどではなく、通常の排便前に感じる痛みと同じくらいで、排便とともに消失することが特徴だと聞きました。
ですが、私が実際にグーフィスを服用して感じた痛みは、通常の排便時とは比べ物にならないくらい強い痛みでした。

グーフィス錠による腹痛は、消化管が動くことによるものだと言われています。

確かに思い返してみると、お腹がぎゅるぎゅると鳴って動いていたのが感じられました。
薬への反応性が良く、消化管が良く動いたことが痛みの強かった原因かもしれません。

私の場合には、通常量の10mgでは強すぎたので、減量して使うのが良かったのだと思います。

即効性があり、効果も強い便秘薬

今回、グーフィス錠を使ってみて、即効性があり、とても効果の強い便秘薬だと感じました。
現在多用されている、センナ系の刺激性下剤やマグネシウム系の下剤とは、まったく異なるメカニズムで作用する薬なので、便秘に悩まれている方には、新しい選択肢になると思われます。

それでは、また!

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rina

rina

都内薬局に勤務する現役薬剤師。 勉強会や患者さんとの会話を学びの種にしてブログを運営。 現在、1年間の長期休暇をいただき、海外生活中。