先日、レパーサの勉強会に出席してきました。
従来のペン、シリンジに加えて、『オートミニドーザー』という新しい剤形が発売になったので、その使い方のポイントについてQ&A方式でまとめます。
目次
オートミニドーザーとは?
オートミニドーザーとは、シリンジ、ペンに続いて発売された剤形の1つで、レパーサ420㎎を自動的に注入するように設定された専用の器具です。
肌に貼り付けて、スイッチを押すと、9分かけて薬液が自動的に注入されます。
注入中の9分間は動いてはいけないの?
オートミニドーザーの注入中の9分間に行動の制限はありません。
強力なテープで肌に貼り付けられているため、上から押さえる必要はありませんし、歩いたり、腕を曲げたり、腰を動かしたりすることも問題ありません。
室温に戻さないとどうなるの?
オートミニドーザーは、使用30分前に冷蔵庫からだして室温に戻しておく必要があります。
冷たいまま注射をすると、痛みが強く出る可能性があります。
オートミニドーザーを使いやすい場所は?
添付文書では、腕、お腹、太ももでの使用が可能と記載がありますが、お腹もしくは太ももがおすすめです。
注入開始ボタンが硬いため、腕だと力が入りづらく、使いづらい方もいると思います。
注入終了の見分け方は?
注入ボタン下左のランプが点滅しなくなります。
また、オートミニドーザーが動いている最中は、作動音がします。
耳を澄まさなくても聞こえる大きさの音なので、音がしない場合には作動がうまくできていない可能性もあります。
使用後の捨て方は?
オートミニドーザーは、針が装着されているため、医療機関で回収されます。
家庭用一般ごみとしては捨てられません。
注入中にとれてしまったらどうする?
強力なテープで肌に貼り付けられるため、とれてしまう可能性は低いと思います。
ですが、万一そのようなことがあれば、交換が可能です。
オートミニドーザーを受け取った医療機関へ持参してください。
薬局又は病院から販売元の製薬企業に連絡を取り、対応してくれるはずです。

rina

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