今回は、前回記事の続きです。
熱性けいれんの薬として使用する2種類の坐薬、ダイアップとアセトアミノフェンの使い方についてまとめます。
熱性けいれんの概要については、こちらの記事をご覧ください。
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目次
熱性けいれんに使う薬は?
熱性けいれんに使用する主な薬は、ダイアップとアセトアミノフェン2種類が主になります。
アセトアミノフェンは、複数の会社から発売されており、アンヒバ、アルピニー、カロナールなどの名前がついています。
アセトアミノフェンは解熱薬、ダイアップは抗けいれん薬で、どちらも坐薬としておしりにいれて使用しますが、その使う順番が大切です。
アセトアミノフェンとダイアップはどちらが先?
ダイアップを先に使用します。
その後、30分~1時間あけてからアセトアミノフェンを使用します。
順番を逆にするとどうなるの?
順番を間違えて使用してしまった場合、効果が遅れたり、十分に得られない可能性があります。
ダイアップは、脂に溶ける性質を持っています。
アセトアミノフェンにも脂が使用されているため、同時もしくはアセトアミノフェンを先に使ってしまうと、ダイアップが吸収されずにアセトアミノフェンの中に溶けてしまうため、十分に吸収されなくなってしまいます。
坐薬の保管方法は?
アセトアミノフェンは、体温に溶ける性質を持っています。
夏の時期では、室内に放置すると溶けてしまうことがあるため、冷蔵庫での保管が必要です。
ダイアップは冷蔵庫に入れる必要はありませんが、アセトアミノフェンと同じ場所に保管した方が分かりやすい場合には、一緒に冷蔵庫保管でも構いません。
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rina
都内薬局に勤務する現役薬剤師。
勉強会や患者さんとの会話を学びの種にしてブログを運営。
現在、1年間の長期休暇をいただき、海外生活中。

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