花粉症の方にはつらい季節がやってきました。
くしゃみや鼻水などのつらい症状は、薬を上手に使用することで抑えることができます。

ですが、薬を飲むほどではない、飲みたくない、という方も多いことでしょう。
今回の記事では、薬を使わずに生活の工夫だけで、花粉症を軽減する方法をお伝えします。

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辛い花粉症を緩和するためには?

花粉症の原因は、ご存知の通り花粉に対してアレルギー反応が起こることです。
症状を抑えるためには、まず花粉を避けること、室内に持ち込まないことが大事です。

花粉を避ける方法5つ

まず、外出の際に花粉を避ける方法をお伝えします。

①マスクを付ける

花粉は、鼻や口から侵入して鼻水やくしゃみ、のどの違和感を引き起こします。
マスクを着けて花粉を吸わないようにすることが大事です。

この際に、正しくマスクをつけないと効果が十分に得られません。

鼻と口の両方をマスクで覆うようにしてください。
顎にマスクをつけたり、口だけ覆って鼻がマスクに入っていなかったりするのは正しいつけ方ではありません。

マスクの鼻のところには、針金が入っている場合があります。
ご自身の鼻の形に沿って折り曲げ、マスクが密着するようにします。

②眼鏡をかける

花粉は、目からも侵入し、かゆみや充血の原因となります。
花粉を洗い流そうとして、涙が出る場合もあります。

目を守るために眼鏡を装着するのもお勧めです。
以前は花粉症用の眼鏡と言えば、実験でもするような怪しいものが多かったですが、最近ではカジュアルなものもインターネット上で販売されています。

③メイクをする

花粉は、皮膚に付着することでもかゆみや赤みを誘発することがあります。
花粉の時期は、肌も荒れやすくなっており、休ませるためにすっぴんで!という方もいるかもしれませんが、メイクは花粉が肌につくのを防いで守ってくれます。

とはいえ、肌も敏感になる時期なので、肌に優しい化粧品を選択することをお勧めします。

近年では、花粉やPM2.5を防ぐスプレーも販売されています。
効果の根拠となるメカニズムは不明ですが、一定の効果を実感できたという評判を伺っています。

こちらの成分を見ると、安全性の高いものが使用されているので、試してみるのもよいと思います。
※スプレーの中には、成分を公表していない商品もあるため、商品ごとに判断が必要と思われます。

④部屋干しをする

花粉の季節では、洗濯は室内干しにするのがおすすめです。
濡れている状態の布は、乾いているときよりもたくさんの花粉を吸着します。

また、花粉の飛ぶ量には1日の中で変動があり、12時と18時ころに最も多くなると言われています。
外干しをするとしても、ピークの時間帯を避けることをお勧めします。

部屋干しの場合に気になるのは、洗濯物のにおいだと思われます。
このにおいの原因は、洗濯物が乾くのに時間がかかることにより、雑菌が増えてしまうことです。

部屋干しの際には、除菌力の強い洗剤を使う、サーキュレーターを用いて空気の循環をつくり乾きやすくする、などの工夫をするとよいでしょう。

⑤さらさらした素材の服を着る

衣服の素材によっても、花粉のつきやすさが異なります。
ウールのように表面に凸凹のある素材は、花粉がくっつきやすくなります。

さらさらした素材では、花粉がくっつきにくくなります。

花粉を室内に持ち込まない工夫

外出から帰った後に、家に花粉を持ち込まない工夫をお伝えします。

①家に入る前に体を払う

目には見えなくても、外出後の体には花粉がたくさんついています。
家に入る前に、軽く手で全身を払うことで、室内に持ち込む花粉を減らすことができます。

②帰宅後はすぐにお風呂に入る

髪の毛の間には、花粉が入りやすくなっています。
また、顔や体にも花粉が付着しており、敏感な方では赤みを起こしたりとアレルギー症状が出る事があります。

お風呂で花粉を洗い流して、室内に持ち込まないようにします。

③外出時に着ていた服を洗う

体や顔だけでなく、服にもたくさんの花粉がくっついています。
そのまま室内で同じ洋服をきていたら、花粉を持ち歩いていることになりますので、洗濯をしてしっかり落とします。

編集記

よく晴れた日に、友人とディズニーシーへ行ってきました。
私の花粉症は軽く、職場と家の往復だけの平日はほとんど症状が出る事がありません。

ですが、この日は昼過ぎからくしゃみ、目のかゆみ、鼻水が凄まじく、大変な苦労をしました。
目には見えないけれど、屋外には大量の花粉が舞っていて、室内だけにいるのと、1日屋外にいるのでは、花粉症の症状が全く異なることを、身をもって実感しました。

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rina

rina

都内薬局に勤務する現役薬剤師。 勉強会や患者さんとの会話を学びの種にしてブログを運営。 現在、1年間の長期休暇をいただき、海外生活中。