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フリースタイルリブレを買って血糖スパイクに気づきました
先日、気まぐれで血糖測定器のフリースタイルリブレを購入しました。
どんな食事が血糖値を上げやすいのか、一般論は自分にもあてはまるのかを確かめようという軽い気持ちでした。
ですが、数日間血糖測定を行ったところ、食後血糖値が200超えのとんでもない数字をたたき出し、自分が血糖値のあがりやすい体質であったことが判明しました。
健康診断でチェックする空腹時血糖に全く問題がなかったため、今まで自分の血糖値が高いなんて予想していませんでした。
食後の血糖値が高いと糖尿病なのか?
血糖値が理想的と言われるのは、食後も140未満に保たれることです。
このことから、食後の血糖値が200を超えてしまうというのは、高すぎると判断できます。
ですが、これだけのことから糖尿病だとはいえません。
以前の記事でまとめたように、糖尿病の診断に用いる検査値には4種類が存在し、基準を満たさなければいけないのです。
検査値を1つずつ確認してみよう
糖尿病の診断に使われる4つの検査値を、順番に考察していきたいと思います。
①早朝空腹時血糖値
朝ごはんを食べる前に測定した血糖値が、早朝空腹時血糖値にあたります。
正常値は126未満、100~109が正常ですが高い値となります。
私の起床して少し経った際の血糖値は、日によってばらつきがありますが、85~100mg/dLですので正常であることが分かります。
毎年の健康診断でも80台後半を出しており、血糖値の高さを指摘された経験はありませんでした。
②75gOGTT
75gのブドウ糖の液体を飲んで、30分~2時間後の血糖値が対象になります。
これは、食後の血糖値の変化を見る試験です。
試験前10時間の飲食が禁止であること、75gのブドウ糖というのが1食当たりにとる糖質量よりも多いことから、空腹時にドカ食いした際の血糖変化を見る試験と言えると判断しました。
食事を短時間で終えていないですし、純粋な糖分の液体のように吸収がよくないので、条件が同じとは言えないのですが、スイーツビュッフェに行った時の血糖値の変化が近いのではないかと考えました。
スイーツビュッフェに行った時の血糖値の抜粋は以下の表のようになりました。
開始時 | 最高値 | 食後30分 | 食後1時間 | 食後2時間 | |
血糖値 | 92 | 203 | 169 | 187 | 158 |
最高値は基準の200を超えたものの、30分~2時間の血糖値は糖尿病の基準を満たしませんでした。
ただし、正常値は140未満であることから、正常高値と判断できました。
③随時血糖値
随時血糖値は、食事と関係なくはかった血糖値のことです。
私の血糖値は、空腹時に暴飲暴食しない限り、200を超えることはなく、食後1時間のピーク値でも高くて180程度です。
140を超えることがあるため、正常高値ではありますが、糖尿病とは言えません。
④HbA1c
HbA1cは、過去2か月間の血糖推移を示す検査値で、測定には血液検査が必要になります。
病院に行かなければ図ることのできない値ですが、私にはフリースタイルリブレがあります。
フリースタイルリブレでは、厳密ではないものの、HbA1cを推定することができます。
この結果、HbA1c5.3%という予測が出ました。
6.5%を大きく下回っていますので、糖尿病とは判断されません。
検査値の考察から正常高値と思われる
4つの検査値を自己スクリーニングして、糖尿病の診断基準には当てはまらないと判断できました。
ですが、正常値というには少し高く、血糖値が上がりやすいため、正常高値であり今後糖尿病に進行する可能性が高いと思われました。
なぜ血糖値がこんなにも上がりやすかったのか?
なぜ血糖値があがりやすいのか、と考えたときに思い当たることが2つありました。
①生まれつき膵臓が弱かった
私は膵臓の機能につながる検査値の、リパーゼとアミラーゼが正常値よりも少し高くなっています。
10年近く検査を続けていますが、ずっと正常値+20%くらいの若干高めの値を維持しています。
MRIや超音波エコーによる検査もしましたが、異常は見つからず、生まれつき膵臓が弱い体質の可能性が高いと診断されています。
膵臓は血糖値に関わるインスリンやグルカゴンをだす臓器です。
膵臓が弱いために、インスリンの出方が一般の方よりも弱く、血糖値が上がりやすいのではないかと予想されました。
10年前と比べて10㎏の体重増加があった
私は数年前、人間関係からの心労により、激やせを経たのちに12㎏の体重増加を経験しています。
その後、体重は3㎏しか戻らず、現在も以前よりも約10㎏体重が増えたままでおります。
体重だけでなく、体脂肪率も10%近く増えました。
体に脂肪が多いと、インスリンの効き方が悪くなることが分かっています。
太って脂肪が増えたことにより、インスリンの出る量が依然と同じでも、うまく血糖値を下げられなくなっている可能性があります。
今後どうするのか?
フリースタイルリブレを使ったことにより、糖尿病ではないものの、血糖値が上がりやすく、糖尿病予備軍であるかもしれないことがわかりました。
血糖値を上げづらい習慣や食事内容、食事の仕方を研究し、実践して体をいたわった生活をしなくてはいけないと思います。
また、自身が医師ではないため、今回の考察が絶対に正しいとは言えません。
そして、フリースタイルリブレは便利ですが、まだまだ血糖値測定の正確性は低く、検査値として用いるには信頼性が足りません。
1度内科を受診して血糖値の状態を見てもらうと安心なので、病院に行ってみようと思います。

rina

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